エニアグラム用語に「パッション」(passion)という言葉があります。
このパッションは、各タイプの大本の動機となる心理的な要素を指しているようです。
「パッション」という言葉には、どちらかというとポジティブな響きがあるかと思います。
ただ、エニアグラムにおけるパッションは、各タイプの苦しみの根源にもなるので、ちょっとネガティブな感じです。(ちなみに、「passion」という言葉の語源は「苦しみ」だそうです)
一般的に、自分のパッションは自覚しにくいです。
性格というものは、その人を揺るがしてしまうような大きな苦しみをあまり自覚しないように形成されているらしいので、パッションを自覚できないのは自然なことですね。
そうした大きな苦しみから意識をそらすため、何らかのかたちで他のことに意識を集中するようにもなっているらしいです。
エニアグラムは、各タイプの表面的な性格や特徴が注目されがちです。
でも、それらの根っこにあるパッションを自覚できるようになって、上手につき合うことができれば、人生にいい変化をもたらすことができるかもしれません。