【タイプ2】は、自分の価値を相手にゆだねてしまう

タイプ2

タイプ2のなかには、「一人ぼっちは怖い、と感じることがある」とか、「一人でいると、自分が誰なのか分からなくなってしまう」と言う人がいます。

原因の一つとして、タイプ2が「自分以外の人たちを通して自分の価値を見ていること」があげられると思います。

今回は、タイプ2が自分の価値をどのように見い出しているかや、理由、行動について書いていきます。

自分の価値を相手にゆだねてしまう

タイプ2は、自分の価値を、相手やまわりの人たちを通して認識する傾向があります。

たとえば、「自分がよい人間か、悪い人間か?」などを、他人が自分をどう思っているかによって決めてしまったりするのです。(無意識なので、気づいていないタイプ2が多いと思います。)

タイプ2の根底には、純粋に人を助けたい、与えたい、という純粋な欲求があると言われます。特に、とてもよい状態のタイプ2は、見返りを求めず与えてくれ、必要な時にそばにいてくれるなど、純粋に愛情深い人と言えます。

ただ、自分の評価を他人にゆだねる性質のため、タイプ2の純粋な愛情が曇ってしまうことが あるかもしれません。

相手にゆだねる理由

どうして、他者をとおして自分の価値を決めるのでしょうか?

あるタイプ2によると-

  • 自分の欲求を考えようとすると、悪いことをしているように感じる
  • 「自分の欲求を満たすことが怖い」と感じる
  • 自分ではなく、他の人たちが何を求めているかを考えるべきと感じる

こうした感じ方は、「自分の価値」に関することにまでおよんでいるかもしれません。

「自分の価値を高めたいと思うこと」や「自分のためにがんばること」も良くないと感じる可能性があるということです。

でも、人間は欲求があるのが自然だし、満たされなければ心身ともに生きていけないような欲求もたくさんあります。

タイプ2は、矛盾を抱えた苦しい状態におかれていると言えます。

この矛盾こそ、タイプ2が他の人たちのために何かする中で、自分に必要な欲求を満たしたり、自分の価値を見いだしたりすることに行きついた理由かもしれません。

そして、こうした心理的構造に、タイプ2自身はほとんど気づいていないところも大きなポイントだと思います。(エニアグラムを学んでいるタイプ2は例外です。)

必要とされることが大切

もし、誰かに拒否されたりしたら、タイプ2にとっては「たんなる傷ついた出来事」では済まされないかもしれません。

相手が自分を必要としないことで、自分の価値が完全に失くなってしまうと感じているなら、当然だと思います。

その意味では、タイプ2がつねに相手の求めていることを察知し、それを与えようとするのは、生存するために必須のようになっているとも言えそうです。

タイプ2は、人の関心をひいたり、距離を縮めたり、自分の欲求を叶えたりするためのいろいろな方法を知っています。たとえば、声の調子やボディーランゲージなども使います。

こうした能力は、欲求を直球で伝えない性質から、タイプ2が自然に進化させた能力かもしれません。

※いろいろなタイプ2がいますので、すべてには当てはまりません。

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